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不正薬物の押収、54倍に 沖縄税関 漂流コカインが押し上げ


不正薬物の押収、54倍に 沖縄税関 漂流コカインが押し上げ 沖縄地区税関が入る那覇港湾合同庁舎(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 沖縄地区税関は14日、2023年の管内の関税法違反事件の取り締まり状況を発表した。不正薬物事犯の取り締まり件数は前年比183パーセント増の51件、押収量は同約54倍の約51549グラムで、22年の摘発件数18件と押収量946グラムを大きく上回った。

 昨年8月に慶良間諸島の南の海域で漂流物の中から重さ約28キロのコカイン(末端価格約6・8億円相当)を発見し、押収したことが全体を押し上げた。国際線定期便の復便に伴い、航空旅客による不正薬物の密輸入は21件と前年の1件から急増した。金地金の密輸も約4年ぶりに摘発している。

 危険ドラッグなどの指定薬物の摘発件数は19件、押収量は約2296グラムとなり、前年の3件、約683グラムと比べて増加した。
沖縄税関は「不正薬物や金地金などの密輸情報は県民から寄せられることも多い。引き続き情報提供にご協力をお願いしたい」と述べた。

(渡真利優人)