【読谷】産業廃棄物最終処分業などを手掛ける沖広産業が読谷村座喜味に安定型最終処分場の建設を計画している件で、同社は2月29日、読谷村シルバー人材センターで住民説明会を開催した。予定地に隣接する楚辺自治会(上地徹会長)は、環境保全協定書の締結前に住民説明会を開催することに反対しており、楚辺自治会の住民ら約60人は住民説明会への不参加を求め、センター前に集まった。説明会には3人が参加した。
沖広産業によると今回実施したのは、県の「産業廃棄物処理施設等の設置に関する指導要綱」に基づく住民説明会で、施設の機能や概要を説明した。
沖広産業と楚辺自治会は環境保全協定書の内容についての協議はほぼ終了しており、協定書締結の立会人である村と内容の協議を始めている段階という。
沖広産業は、協定書の内容について自治会との調整は完了しており、21日に区長に説明会の実施を伝えているため、しっかりと段階を踏んでいるとしている。
上地会長は「協定書を結んだ後の説明会であれば受けるが、今は村に協定書の調整を預けている段階だ。締結前の段階で説明会を受けるわけにはいかない」と述べた。
(福田修平)