迅速災害対応へ協定 「それぞれの強み生かし」 第11管区海保と沖縄電力


迅速災害対応へ協定 「それぞれの強み生かし」 第11管区海保と沖縄電力 署名した協定書を手にする第11管区海上保安本部の島谷邦博本部長(左)と沖縄電力の本永浩之社長=7日、那覇市旭町のおきでん那覇ビル
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 第11管区海上保安本部(島谷邦博本部長)と沖縄電力(本永浩之社長)は7日、那覇市旭町のおきでん那覇ビルで「災害時における相互協力に関する協定」を締結した=写真。両者間の災害対策に関する協定は初。災害時の救援活動や電力復旧作業の迅速化が目的。

 島谷本部長は「それぞれの組織の強みを生かして県民の皆さまの安全安心に尽くしていく所存だ」と語った。本永社長は「災害時の人員や物資の輸送などの連携が強化され、より迅速な復旧作業が行える」と期待を込めた。

 両者は協定締結で平時からの連絡体制を確立し、定期的な訓練を実施するなどして連携を強化する方針。両者はこれまでにも、人員・機材の輸送と電力供給で相互に協力し災害応急活動を実施してきた。昨年8月には渡嘉敷島で台風6号による停電が長期化した際、11管那覇航空基地所属のヘリが沖電の復旧作業員5人を輸送している。

 (西田悠)