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オスプレイ配備撤回を オール沖縄会議 抗議集会に300人


オスプレイ配備撤回を オール沖縄会議 抗議集会に300人 オスプレイ飛行再開への緊急抗議集会で、手書きのメッセージを手に発言を聞く参加者たち=15日午後、那覇市泉崎の県民広場(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 鹿児島県・屋久島沖での墜落事故から3カ月で米軍普天間飛行場のMV22オスプレイが飛行再開したことを受け、辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は15日、那覇市の県民広場で緊急抗議集会を開いた。主催者発表で300人が参加し、県民に事故原因を明らかにしないまま飛行再開を強行した日米両政府に抗議。シュプレヒコールを上げてオスプレイの撤去を改めて訴えた。
 主催者を代表し、金城徹共同代表は事故の説明が十分でないとして「国民の命を何だと思っているのか」と批判した。「政府に対する追随、許さないぞという思いを強く持つ。この決意を日米両政府に示し、オスプレイ配備撤回まで一つになって頑張ろう」と呼びかけた。
 集会には玉城デニー知事も参加した。知事はオスプレイの飛行再開と同日に米軍嘉手納基地で、パラシュート降下訓練が4カ月連続で実施されたことを挙げ「米軍のやりたい放題を止めることが今の防衛省にはできないという実態が明らかになっている」と指摘。「政府に県民の声を聞け、県民の将来を考えろと伝えていこう」と訴えた。
 参加者からも非難の声が相次いだ。浦添市の里道昭美さん(66)は「防衛大臣は『説明があった』と発表していたが、沖縄に対して丁寧な説明は聞いたことがない」と憤りをあらわにした。
 井樋口美香子さん(57)=浦添市=は「何もしなかったら受け入れたと見られる。撤去してと意思表示しないといけない」と述べ、抗議することの重要性を強調した。
  (小波津智也)