「卑劣で非常に悪質」 強制性交未遂の男に懲役8年の実刑判決 那覇地裁沖縄支部


「卑劣で非常に悪質」 強制性交未遂の男に懲役8年の実刑判決 那覇地裁沖縄支部 那覇地裁沖縄支部(資料写真)
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 沖縄県内で30代女性と強制的に性交しようとしたなどとして、強制性交等未遂や住居侵入などの罪に問われた住所不定無職の男(41)に、那覇地裁沖縄支部(足立堅太裁判長)は14日、懲役8年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。

 判決理由で足立裁判長は、被告の犯行について「被害者の性的自由は大きく侵害され、犯行態様は卑劣で非常に悪質」などと批判。未明に自宅で就寝中だった被害者が突然受けた精神的・身体的苦痛は大きく、「被害結果は重大かつ深刻である」と指摘した。別件の覚醒剤取締法違反(使用)と器物損壊、建造物損壊の罪も有罪とした。

 判決によると、被告は2023年5月25日、被害者の自宅に侵入。寝ていた被害者にわいせつ行為をし、携帯電話での撮影を伝えて脅迫するなどした。性交しようとしたが、被害者の抵抗で未遂に終わった。被告は起訴内容を認めていた。