80代女性にわいせつ致傷の男、懲役4年の判決 「一方的に危険な犯行」と指摘 那覇地裁 沖縄


80代女性にわいせつ致傷の男、懲役4年の判決 「一方的に危険な犯行」と指摘 那覇地裁 沖縄 那覇地裁(資料写真)
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 沖縄県那覇市内のホテルで2022年12月、清掃作業中の80代女性の下半身を触るなどしてけがをさせたとして、強制わいせつ致傷の罪に問われた住所不定無職の男(57)の裁判員裁判で、那覇地裁(小野裕信裁判長)は19日、懲役4年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 被告は起訴内容を否認し、弁護側は無罪を主張していたが、小野裁判長は被害者証言などから被告の犯行と認定した。弁護側主張の心神喪失については、精神鑑定内容や被告の言動を基に、「責任能力に疑問はない」とした。助けを求めようとする被害者の口をふさぐといった暴行は執拗(しつよう)だとし、「一方的で危険な犯行である」と指摘した。