沖縄県教育委員会は15日、当時顧問をしていた部活動の女子生徒に対し、ホテルに宿泊したり複数回キスをしたりするなどわいせつな行為を行ったとして、県立高校の40代男性教諭を免職の懲戒処分にしたと発表した。処分は15日付。
県教委は記者会見など説明の場を設けず、「通常、免職での会見は行っていない」として、今後も会見の予定はないとした。
県教委によると、昨年秋に被害者の女性から県教委にメールがあり、発覚した。被害を受けたのは5年以上前で、現在も教師をしていることが許せないといった内容だったという。県教委は内容確認後、男性教諭が当時勤務していた学校教職員などを調査して事実確認を進めた。
男性教諭は、女生徒と複数回キスをしたことやホテルに宿泊したことは認めているが、一部行為を否認している。「顧問として接しているうちに何かやってあげたいという気持ちから親密な関係になった」と主張しているという。交際はしておらず、男性教諭は「2人は互いに好意を持って接していたと思っていた」と述べているという。
県教委が当時の学校関係者や、現在の勤務校に確認を取ったところ、現時点で他の被害者は確認されていない。
半嶺満県教育長は「教育を通じて児童生徒の健全な心身の育成を図るべき職責を有し、高い倫理性を求められる教員による今回の行為は、教員としてあるまじき行為であり、けっして許されるものではない。深くおわびしたい」とコメントを発表した。
(嘉数陽)