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警視庁警官2人を告発 大川原側 虚偽公文書作成疑いで


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 「大川原化工機」の社長ら幹部が外為法違反罪などに問われ、起訴が取り消された事件を巡り、同社側は25日、公文書毀棄(きき)と虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで、捜査当時の警視庁公安部の捜査員2人を同庁に刑事告発した。元取締役島田順司さん(70)の弁解録取書を破棄し、過失だったかのような虚偽の報告書を同庁に出した疑いがあるとしている。
 同社側によると、捜査員2人は男性で、島田さんの取り調べを担当した警部補と、捜査を指示する立場だった上司の警部。島田さんは「このようなことが起きないようにしてほしい」と話した。
 事件を巡っては、東京地裁が昨年12月、東京地検と警視庁の捜査の違法性を認定し、国と東京都に計約1億6千万円の賠償を命じた。