接待で「自腹」かさみ…42回の領収書偽造で731万円着服 県環境センター元専務に有罪判決 那覇地裁 沖縄


接待で「自腹」かさみ…42回の領収書偽造で731万円着服 県環境センター元専務に有罪判決 那覇地裁 沖縄 那覇地裁(資料写真)
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 接待費の精算名目で領収証の金額を水増しするなどし、県環境科学センターから現金計約731万円を着服したとして、業務上横領罪に問われた元専務理事兼事務局長で無職の被告(61)=浦添市=に、那覇地裁(安原和臣裁判官)は26日、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。

 安原裁判官は、おおむね起訴内容通りに事実認定した。量刑理由で、犯行が長期間、多数回にわたり「狡猾(こうかつ)」と指摘。一方でセンター側へ2000万円を弁償し、示談が成立していることなどから猶予刑とした。

 被告は起訴内容を認め、被告人質問で「大変申し訳ないことをした」と述べた。横領は役員就任後の2016年ごろから始まったと振り返った。営業の接待が多く、「(自腹の)負担があまりにも大き過ぎて偽造した」などと話した。

 起訴状によると、被告は17年5月~21年5月、42回にわたって領収証の金額を水増ししたり、架空の領収証を提出したりし、現金を横領したとしている。