テレビやカメラ「備品」と偽り発注→転売 起訴された自衛官、懲戒免職処分に 被害総額は2300万円 沖縄


テレビやカメラ「備品」と偽り発注→転売 起訴された自衛官、懲戒免職処分に 被害総額は2300万円 沖縄 自衛隊沖縄地方協力本部の事務所が入る建物(資料写真)
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 自衛隊沖縄地方協力本部は26日、正規の備品発注を装い、受け取ったテレビやカメラなどの物品をだまし取ったとして、同協力本部所属の3等陸曹(29)=公判中=を同日付で懲戒免職としたと発表した。被害総額は計約2300万円に上るという。

 3等陸曹は自衛隊の警務隊に詐欺などの容疑で逮捕され、那覇地検は12月、虚偽有印公文書作成・同行使などの罪で起訴した。

 自衛隊沖縄地方協力本部によると、3等陸曹は22年4月ごろから23年11月ごろにかけて、発注書を偽造して虚偽の備品発注を繰り返し、受け取った物品をリサイクルショップなどで転売して不正に現金を得ていたとみられる。複数の取引先業者が被害を申し出たという。

 久保勝裕自衛隊沖縄地方協力本部長は「国民の信頼を低下させる行為を行ったことは誠に遺憾。職務指導を徹底し、規律違反の絶無を図っていく」とコメントした。