大麻密輸、本2冊で挟みプレゼント包装… 2人を容疑で再逮捕 沖縄県警ら4者合同


大麻密輸、本2冊で挟みプレゼント包装… 2人を容疑で再逮捕 沖縄県警ら4者合同 警察(イメージ)
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 那覇署と県警組織犯罪対策課は27日、国際郵便物を利用して大麻樹脂の固形物約1キロ(末端価格約1200万円)を米国から密輸したとして、大麻取締法違反(営利目的輸入)でいずれも那覇市の農業(52)=麻薬特例法違反の罪で起訴=と飲食店店員(50)の両容疑者を再逮捕したと発表した。県警は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。那覇署、県警本部、沖縄地区税関、九州厚生局沖縄麻薬取締支所の4者が合同捜査した。再逮捕容疑は1月24日、共謀の上、営利目的で国外から成田空港に大麻を到着させ、輸入した疑い。

米国から密輸された大麻樹脂の固形物=27日、那覇市港町の那覇港湾合同庁舎

 県警や沖縄地区税関によると、大麻樹脂は米国から那覇市内の飲食店に宛てた段ボールの郵便物に入っていて、経由地の横浜税関川崎外郵出張所で1月26日に発見された。ビニールのようなものに包まれ、本2冊に挟み込まれた状態でプレゼント用の包装がされていた。約1万回分の使用量に相当するという。

 発見後、大麻樹脂の固形物を粘土に入れ替え、宛先の那覇市内の飲食店に郵送した。2月5日、大麻と認識して郵便物を受け取ったとして、麻薬特例法違反の容疑で農業の容疑者を現行犯逮捕した。その後の調べで、知人の飲食店店員の容疑者も関与した疑いが強まり、同容疑で逮捕していた。