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次の予定地への懸念も 断念求める会 「長い闘いになる」


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 自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会は11日、うるま市の石川部落事務所で記者会見を開いた。伊波常洋共同代表は「住民の力で勝ち取った」と納得の表情を見せ、今後、県内の別の土地への整備計画が持ち上がる可能性に触れ、「当該地域の住民が反対するなら協力していく」と連帯を表明した。会を結成してから1カ月。メンバーは保革を超えて勝ち取った成果に喜びを分かち合った。「やったー」と喜びを爆発させるメンバーの中で、伊波共同代表は目に涙を浮かべた。旭区自治会の評議委員を務める安田公さんは「防衛力強化は否定しないが、住民が犠牲になってはいけない」と力を込めた。
 米軍ジェット機事故を語り継ぐ「石川・宮森630会」の久高政治会長は「住民の力ではね返すことができた。住民を無視した訓練場や基地建設は成り立たないということを一つ実証したと思う」と胸を張った。
 (玉城文、金盛文香)