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「戦争態勢が始まっている」 那覇 軍事ジャーナリストが講演


「戦争態勢が始まっている」 那覇 軍事ジャーナリストが講演 台湾有事などについて話す(左から)軍事ジャーナリストの小西誠氏、田岡俊次氏、ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会の新垣邦雄事務局長=14日、那覇市泉崎の琉球新報社
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 ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会は14日、軍事ジャーナリストの小西誠氏と田岡俊次氏を招いた講演会を、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開いた。
 小西氏が基調講演し、国内の軍事化の状況などを説明した。与那国への地対空ミサイル部隊の配備計画など先島諸島での軍事強化が顕著だが、大分県湯布院へのミサイル配備や京都府の470ヘクタールの土地に弾薬庫整備が計画されるなど、国全体で「戦争態勢が具体的に始まっている」と話した。
 空港や港湾の軍民共用化が進んでいる状況について、軍隊と民間人を分ける「軍民分離の原則」を無視しているとして「国際人道法に違反することになる」指摘した。
 田岡氏は台湾有事について、台湾の中国統一か独立かを巡って、台湾の人の多くは現状維持を求めているとして、「全部現状維持で良い。平和を維持する一つの大きな手がかりだ」と話した。
 (中村優希)