斉藤鉄夫国土交通相は16日の閣議後記者会見で、格安航空会社ピーチ・アビエーションから電動車いすの電池が目視できないことを理由に搭乗を拒否されたと台湾在住の女性が訴えている問題について「電池を目視できなくても証明書の提示などで置き換えることは可能だ」との見方を示した。
この見解も踏まえ、ピーチは障がいがある人に配慮する観点から確認方法を見直す方向で検討している。
斉藤氏はピーチでは電池の現物確認が社内ルールになっていたと明かした上で、詳細な事実関係を確認し、旅客への案内方法などを含めて障害者差別解消法に基づき適切に対応するとした。
一方、ピーチではこれまで、バッテリーの輸送規定に基づき、事前に提出した書類と現物の確認を行うことで、安全性を担保していた。
しかし今回、搭乗を拒否された車いす利用者の声も踏まえ、バッテリーの現物を目視する方法だけに限定していた確認方法を見直し、証明書による確認を選択肢に入れることも含め、検討している。
ピーチは「ご不快な思いをさせてしまい大変申し訳ない。今後はバッテリーの具体的な確認方法や案内の仕方などを検討する」とコメントした。
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車いす電池 目視以外も ピーチ 証明書でも確認検討へ
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琉球新報朝刊