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古宇利区、反対決議 沖縄JTBの人工浮島計画


古宇利区、反対決議 沖縄JTBの人工浮島計画 古宇利島沖合に人工浮島(ポンツーン)を設置する沖縄JTBの計画に対する反対決議を承認した古宇利区民総会=21日、古宇利区公民館
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 【今帰仁】今帰仁村古宇利島の沖合に人工浮島(ポンツーン)を設置する沖縄JTB(桂原耕一社長)の計画を巡り、地元の古宇利区は21日の区民総会で、計画への反対決議を賛成多数で承認可決した。約50人の区民が参加した。
 決議では反対理由として、人工浮島設置に伴い古宇利島周辺の自然環境や生態系に重大な影響を及ぼす恐れがあることや、設置場所周辺がタコ漁や刺し網漁の漁場になっていることなど9項目を挙げた。
 玉城章古宇利区長は区民総会で「(JTB側に)住民との対話を十分やっていくという姿勢が見られない部分がある」とし「静観するのではなく、アクションを起こしていく必要があるのではないか」と話した。
 一方、区民総会に参加した50代男性は、住民説明などが不十分な状態で反対決議を取ることは「時期尚早ではないか」と話した。
 JTB側は計画を進めるにあたり、今帰仁、羽地、名護、本部の4漁協の同意を前提とした上で「地元住民の反対を押し切って計画を実行に移すことはしない」などと説明している。
 (金城大樹)