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“屈辱の日”に名古屋で集会やデモ 参加者ら「戦場にさせない」と訴え、行進 沖縄


“屈辱の日”に名古屋で集会やデモ 参加者ら「戦場にさせない」と訴え、行進 沖縄 「沖縄を戦場にするな」と声を上げ、名古屋市内をデモ行進をする参加者=4月28日、名古屋市内
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 【愛知】サンフランシスコ講和条約発効で沖縄が日本から切り離され、米国の施政権下におかれた「屈辱の日」から72年を迎えた4月28日、名古屋市中区の鯱城(こじょう)ホールで集会「沖縄から見える日本~4・28は主権回復の日か?」が開かれた。100人が参加した。

 沖縄が再び戦場にされる動きが強まっている中、愛知県で大きな運動を作る必要があると、沖縄の基地問題に取り組んでいる「あいち沖縄会議」(牛島達夫代表)が主催した。

 第一部では宮古民謡保存会の松川哲雄さんの宮古民謡演奏や、宮古島出身者による伝統舞踊、美ら島沖縄大使の上運天有二さんが沖縄への思いを込めた自作の歌を披露した。

 第二部では与那覇恵子さん(元名桜大学教授)が講演した。「台湾有事を口実に政府が南西諸島に自衛隊基地を配備し、要塞化している。沖縄だけでなく日本全国を戦場にしないために平和を求める人たちがつながり、政治を変えなくてはならない」と力を込めて話した。集会に参加した筒井佳子さんは「世界の中の小さな日本を戦争に向かわさないために、愛知で声を上げ続けます」と語った。

 集会後、参加者は三線の演奏に合わせ、「沖縄を返せ」を歌い「沖縄を戦場にするな」「辺野古新基地建設反対」などと声を上げ名古屋市内をデモ行進した。

(古堅初子通信員)