沖縄の女性のため、社会的に意義のある活動や調査研究に取り組む団体・個人を助成する「金城芳子基金」の運営委員会は9日、「宜野湾ちゅら水会」に助成を決定したと発表した。基金を創設・運用している沖縄協会の新垣昌頼専務理事は同日、ちゅら水会の町田直美代表に目録を贈った。助成金額は30万円。
ちゅら水会は、米軍基地周辺から有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が検出されている問題の解決に向けて活動している。昨年はスイス・ジュネーブで開かれた国連の会合に参加しており、今年も国連女性差別撤廃委員会に参加する方針。町田代表は「PFASがいかに女性の人権を侵害しているか訴えたい。渡航の資金が問題で、基金に感謝する」と話した。
(前森智香子)