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与那国町長の「一戦交える覚悟」発言 謝罪・撤回を 市民団体が町長に質問状 沖縄 


与那国町長の「一戦交える覚悟」発言 謝罪・撤回を 市民団体が町長に質問状 沖縄  糸数健一町長(左)に公開質問状を手渡す「与那国の明るい未来を願うイソバの会」の山口京子さん(左から2人目)ら=14日、与那国町役場(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 照屋 大哲

 糸数健一町長が3日に東京都内であった憲法改正を求める集会で、「一戦を交える覚悟が問われている」と発言したことなどを受け、与那国町の市民団体「与那国島の明るい未来を願うイソバの会」は14日、町役場で、発言の真意を問い、謝罪・撤回を求める公開質問状を町長に手渡した。22日までに書面で回答するよう求めた。

 質問状は、町長が改憲集会で発言した「旧宗主国として台湾に対する責任を放棄してはならない」、「全国民が一戦を交える覚悟が問われている」などの発言について、謝罪・撤回の考えがあるかを聞いた。

 4月28日にあった、比川地区の新港湾建設計画についての住民説明会後、町長が報道陣の取材に対し、反対派を「キャンキャンわめいている」とやゆする発言をしたことについてもただした。

 町長に質問状を手渡した、イソバの会の山口京子さんによると、町長は面談の場で、中国の台頭に危機感があり、軍備増強はしょうがないという考えを示したという。

 イソバの会とは別で、町在住の山田和幸さんも14日、ラーム・エマニュエル駐日米大使が17日に町を訪ねる計画があるこなどについて「公開質問と要望書」を町長に提出し、今月末までに文書で回答するよう求めた。

 (照屋大哲)