大相撲夏場所で初優勝した小結大の里の地元・石川県津幡町では26日、町役場であったパブリックビューイング(PV)に約400人が集まった。固唾(かたず)をのんで取組を見守っていた住民らは、優勝が決まると両手を高く上げ、喜びを爆発させた。小学生時代の恩師は「感無量」と感慨深げ。馳浩知事は「能登半島地震の被災者や県民に勇気と感動を与えた」とたたえた。
(4、14面に関連)
PV会場に集まった人たちの手には「がんばれ!!大の里」と書かれたプラカード。土俵に上がる姿が画面に映し出され、会場からは大きな声援と拍手が上がった。大の里が押し出しで勝つと皆が立ち上がり、笑顔と歓喜が広がった。
大の里の小学生時代、地元の相撲教室で指導していたという今村健作さん(53)は、教え子の快挙に「昔は決して強い子ではなかったが、とにかく相撲好きで元気に楽しんでいた。それがこんな歴史に残る活躍をするほど立派になって、感無量だ」と語った。
相撲部に所属している津幡町の中学2年薮和希さん(14)は「地元の先輩が優勝して、とにかくうれしい。絶対に優勝してくれると思って見ていた」と笑顔で話した。
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「地震の被災者に勇気」 大の里が初優勝 地元石川県歓喜
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琉球新報朝刊