有料

笑顔で泥と格闘 ガタリンピック 佐賀県鹿島市


笑顔で泥と格闘 ガタリンピック 佐賀県鹿島市 「鹿島ガタリンピック」で、泥だらけになって競技する「人間むつごろう」の参加者=2日午後、佐賀県鹿島市
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日本一の干満差のある有明海の干潟で、全身泥まみれになって競う運動会「鹿島ガタリンピック」が2日、佐賀県鹿島市で開かれた=写真。腹ばいになって25メートル先のゴールまで進む「人間むつごろう」などユニークな競技に、延べ約1300人が参加。強い日差しの下、笑顔で泥と格闘した。
 潮が引いて姿を現した見渡す限りの干潟で、正午過ぎに競技がスタート。敷かれた板の上を自転車で走る「ガタチャリ」では、車輪が滑り、次々落下。ゴールできても止まりきれずに頭から突っ込む人もいて、泥しぶきの飛び散る熱戦に詰めかけた観客からは歓声が上がった。
 福岡県から訪れた会社員瀬口雄一朗さん(40)は顔まで泥まみれに。「さらさらとしてしょっぱかった」と味も堪能していた。
 ガタリンピックは1985年、新幹線も高速道路もない地域の振興を目的に、地元の若者が企画した。