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輪島、珠洲で震度5強 M6.0 2人けが、家屋5棟倒壊


輪島、珠洲で震度5強 M6.0 2人けが、家屋5棟倒壊 主な地域震度
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 3日午前6時31分ごろ、石川県輪島市と珠洲市で最大震度5強の地震があった。震源地は能登地方で、震源の深さは約14キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・0と推定される。珠洲市などで若干の海面変動を観測したが被害はなかった。直後に珠洲市で震度4を観測するなど有感地震が相次いだ。石川県で震度5強以上は、1月6日の震度6弱以来。
 石川県などによると、津幡町の60代女性が緊急地震速報の音に驚いてベッドから落ち、足を骨折。富山県東部消防組合によると、富山県滑川市の20代男性が避難中に転倒し、頭と尻に軽い打撲を負った。
 輪島市では、元日の地震で被災し全壊と認定された家屋5棟が倒壊して道路をふさぐなどした。石川県能登町では、町役場支所など建物2カ所の天井が一部落下したほか、水道管から一時水が漏れた。
 同県穴水町は、閉鎖していた避難所4カ所を再び開いた。県は、県募集の災害ボランティアについて、輪島市など3市町での3日の活動を取りやめた。
 JR東日本によると、上越、北陸両新幹線の一部区間で列車を緊急停止させるための停電が自動的に発生し、一時運転を見合わせた。
 気象庁は3日午前、記者会見し、今回の地震はプレート内部で発生し、元日の能登半島地震に伴う一連の活動だと説明。地震活動は当面続くとし、特に今後1週間程度は震度5強クラスの地震に注意を呼びかけた。能登半島では元日以降、今回の震度5強の地震までに震度1以上の有感地震が1846回発生していた。