有料

黒川代表ら再逮捕 つばさの党 選挙カー追尾容疑


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 衆院東京15区補欠選挙を巡り、当選した立憲民主党の酒井菜摘氏(37)陣営の選挙カーを追尾するなど選挙活動を妨害したとして、警視庁捜査2課は7日、公選法違反(自由妨害)の疑いで政治団体「つばさの党」代表黒川敦彦容疑者(45)ら3人を再逮捕した。同課によると、自由妨害罪の「交通の便」を妨げた行為の摘発は極めて異例。
 3人は無所属新人乙武洋匡氏(48)陣営の街頭演説を妨害したとして、5月17日に逮捕されていた。東京地検は7日、この容疑について、同法違反罪で3人を起訴した。
 再逮捕された他の2人は落選した幹事長根本良輔容疑者(29)と幹部杉田勇人容疑者(39)。捜査2課は3人の認否を明らかにしていない。
 3人の再逮捕容疑は告示翌日の4月17日、東京都江東区で約20分間、「答えるまで追いかけますよ」と拡声器で怒号を上げながら酒井氏陣営の選挙カーを約3キロにわたり追尾し、選挙の自由を妨害した疑い。
 黒川、根本両容疑者は、拡声器を使って大音量で怒鳴り、23日の酒井氏陣営の街頭演説を中止させた疑いでも再逮捕された。
 捜査関係者によると、選挙カーの追尾を受け、酒井氏陣営は110番や警察署への避難を余儀なくされた。つばさの党は様子を「カーチェイス」と称してユーチューブで動画配信していた。
 黒川容疑者は都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に立候補を表明している。
 5月の逮捕後、つばさの党関係者はユーチューブの動画配信で、黒川容疑者が勾留中でも出馬する意向だと明らかにしていた。