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PFAS 公費で血液検査へ 岡山・吉備中央町、全国初


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 岡山県吉備中央町の浄水場の水から発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、供給区域の住民らを対象に、町が10月にも公費で血液検査をすることが12日、分かった。環境省によると公費による検査は全国初。
 検査は当該浄水場から水を供給されている区域で実施。町民や区域内に勤務先がある人で、水を飲んだと届け出た約2千人のうち18歳以上の人らを対象とする。18歳未満については、別の実施方法を検討。岡山大がPFASの血中濃度などを調べる。早ければ10~11月に希望者を検査する予定。町は本年度予算に調査費約6千万円を計上した。
 問題を巡っては、2022年に実施した水質調査で国が定める暫定目標値の28倍のPFASが検出されたと、町が23年10月に公表。同12月に住民が独自で行った血液検査では、検査した27人全員から高濃度のPFASが検出された。