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令和書籍教科書 「史実誤り多い」 南京・沖縄むすぶ会声明


令和書籍教科書 「史実誤り多い」 南京・沖縄むすぶ会声明 令和書籍などの歴史教科書を採択しないよう求める声明を発表する「南京・沖縄を結ぶ会」のメンバー=19日、那覇市の県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄と中国の民間交流に取り組む「南京・沖縄をむすぶ会」(具志堅正己代表)は19日、県庁で記者会見を開き、2025年度から使われる中学校の教科書について、令和書籍など3社の歴史教科書を採択しないよう求める声明を発表した=写真。玉城デニー知事と半嶺満県教育長宛てに提出する。
 声明では、令和書籍の歴史教科書について、南京事件や日本軍「慰安婦」の記述を例に挙げ、「史実の誤りが多く見られ、近隣諸国との友好を損なう内容になっている」と指摘。南京事件の記述が乏しい育鵬社や自由社の歴史教科書にも言及し、「侵略や植民地支配を正当化し、美化する偏向記述について強い抗議の意を示し、教科書選定において採択されないことを求める」と訴えた。
 同会の沖本裕司事務局長は会見で「日本の明治以降の歴史に真摯(しんし)に向き合わないとアジアの国々と手を結ぶことができないのではないか」と語った。 (南彰)