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「やり取りで眠れず」「断ったら恫喝」 前市長らからの「パワハラ」訴えも14件 南城市職員アンケート


「やり取りで眠れず」「断ったら恫喝」 前市長らからの「パワハラ」訴えも14件 南城市職員アンケート 南城市役所(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 南城市議会特別委員会が実施したハラスメントに関する職員アンケートでは、瑞慶覧長敏前市長時代(2018~22年)の市長、副市長からの「パワーハラスメント」を訴える回答が14件あった。古謝景春市長は特別委によるアンケート実施前に「前市政の恐ろしさが確認されます」とSNSで予告していた。

 21日に公表された回答では、「前市長と前副市長とのやり取りで眠れなくなり、本人たちと会うのもつらくなった。退職を考え、総務課や医師に相談したことがある」▽「妥当性がないと判断されているにもかかわらず『市長の公約だから進めろ』と言われ続けた」▽「意中の事業者がエントリーできないので、募集要領を変更するよう指示された。断ったら恫喝(どうかつ)された」など。いずれもパワハラとみられる。

 瑞慶覧前市長は本紙の取材に「自分の至らなさもあったかと思い真摯(しんし)に受け止める」と述べた。個別の事案には「今後、第三者委員会が設置されるということで、しかるべき調査がされるものと思っている」と説明を避けた。

(南彰、普天間伊織)