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65年前の惨劇伝える 宮森小米軍機墜落 28日まで写真展


65年前の惨劇伝える 宮森小米軍機墜落 28日まで写真展 事故当時の写真に見入る児童ら=24日、うるま市石川の宮森幼稚園跡
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城 文

 【うるま】1959年6月30日に宮森小学校に米軍ジェット機が墜落して65年を迎えるのを前に、事故現場となったうるま市立宮森幼稚園跡で、写真展が24日、始まった。事故を語り継ぐ「NPO法人石川・宮森630会」主催。初日には、授業を終えた宮森小の児童たちが次々と訪れ、写真に見入っていた。

 写真展は飛行機エンジンが突っ込み散乱した教室、全身やけどを負い担架で運ばれる児童、住民総出でバケツリレーをして火事を消そうとする様子など、事故直後の混乱した状況を写真などで紹介している。家を破壊された被災者たちが学校敷地内のテントで不自由な生活を強いられたことや、やけどの後遺症に苦しみ大学生になって亡くなった被害者もいることなど、事故後も続く苦難も伝える。

 毎年、写真展を見学するという70代女性は「今も遺族は悲しみの中にいる。悲劇をちゃんと目にしないといけないと思い、足を運んでいる」と話した。

 写真展は28日まで、午前10時~午後5時。入場無料。

 (玉城文)