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県道近くに窓の一部 名護 ドクターヘリから落下


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 名護市上空を飛行中だった県のドクターヘリから26日にアクリル製の窓の一部が落下した件で、落下した窓とフレーム部分が27日までに名護市大中の県道71号付近で見つかった。ヘリを運航する鹿児島国際航空によると、窓のアクリル部分は二つに割れてヘリから落下したとみられ、同社は落下現場付近で残る部分の捜索を続けている。
 名護署によると、26日午後10時50分ごろに消防関係者から110番通報があり、窓のアクリル部分が名護市大中の県北部保健所前の県道71号付近に落ちていたことが判明した。また、27日午後4時半、付近のアパート駐車場で窓のフレームを発見したとの通報が近隣住民からあり、現場で署員らが回収した。近隣住民は26日午後4時ごろに「ドスンッという音がした」と話しているという。けが人は確認されていない。
 ヘリは浦添総合病院を基地病院として運航する機体。本島内の病院に患者を緊急搬送するため、鹿児島県与論島に向かっていた。同病院によると、名護市上空を飛行中、後部座席に乗っていた医師がキャビン右側窓の接着面に隙間ができ、窓が浮いていることを確認。数十秒後に窓の一部が破損して落下したという。
 同病院は落下原因について、「窓の前縁接着部分が剝がれたことにより、風圧で脱落したものと考えられる」と説明している。ヘリは28日以降、浦添市の同病院で修理し、鹿児島空港の格納庫で整備される見通し。 (西田悠)