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事故65年「平和つくる」 宮森小ジェット機墜落 児童が追悼集会


事故65年「平和つくる」 宮森小ジェット機墜落 児童が追悼集会 追悼集会で千羽鶴と花を納める宮森小の児童=28日、うるま市石川の同小
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【うるま】1959年に米軍嘉手納基地を離陸したジェット機が石川市(現うるま市石川)の宮森小学校や周辺住宅地に墜落した事故から65年を迎えるのを前に、28日、うるま市の同校で児童会主催の追悼集会が開かれた。同校の児童403人と近隣の城前小の6年生72人が参加し、事故の犠牲となった児童ら18人を追悼した。集会の最中には時折、米軍機とみられる飛行機の音が響いた。
 6年生をはじめ児童全員で平和の誓いを群読した後、犠牲者の名前が刻まれている「仲よし地蔵」に、平和のメッセージを込めて折った千羽鶴と花をささげた。
 6年生の前原陽太さん(11)の祖父も宮森小の児童で、5年生の時に事故に遭遇した。祖父は中庭で遊んでいた時にジェット機を見て「隕石(いんせき)が落ちる」と思い、逃げて無事だったという。前原さんは「二度と落ちてほしくない。犠牲者が出ないような平和な世界をつくりたい」と力を込めて話した。
 30日には遺族会と石川・宮森630会主催の慰霊祭が同校で開催される。 (玉城文)