バイク「左車線縛り」全廃へ 導入40年「かえって危険」の声 国道58号など、9月までに 沖縄


バイク「左車線縛り」全廃へ 導入40年「かえって危険」の声 国道58号など、9月までに 沖縄
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 県警は9月末までに、二輪車が一番左の第1通行帯を走行する「通行帯規制」を全て廃止する。通行帯規制の解除は2021年3月から段階的に進み、現在残るのは国道330号と国道58号の計3区間。県警交通規制課によると、国道330号の宜野湾市普天間から那覇市古波蔵の約15.5キロを8月末までに解除。国道58号の嘉手納町嘉手納南から浦添市城間、同市勢理客北から那覇市旭橋の2区間計約19.7キロを9月末までに解除する。

 二輪車の普及に伴う交通事故の増加などを受け、県内では1983年以降、国道58号、329号、330号、507号や県道225号の一部で規制を実施。規制区間では、右折する場合などを除き第1通行帯を走行しなければならなかった。二輪車が絡む交通事故の減少や交通環境の変化などを受け、規制は段階的に解除されてきた。

 県オートバイ事業協同組合は、通行帯規制により、バイクが右折する際に直前で車線を複数回変更する必要もあることなどから、かえって危険だとして10年ほど前から県警などに解除を求めてきた。同組合の宜野座朝洋理事長は「解除後も県警や自動車整備業界など関連団体と連携し、マナーが悪い運転に対する対策に努めたい」と述べた。

 (西田悠)