「二度と事故が起きないよう願う」 宮森小米軍ジェット機墜落65年 遺族らが慰霊祭


「二度と事故が起きないよう願う」 宮森小米軍ジェット機墜落65年 遺族らが慰霊祭 慰霊祭で仲よし地蔵に向かって手を合わせる参列者ら=30日午前、うるま市石川(小川昌宏撮影)
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 【うるま】1959年に米軍嘉手納基地を離陸したジェット機が石川市(現うるま市石川)の宮森小学校や周辺住宅地に墜落した事故から、6月30日で65年となった。石川・宮森630会と遺族会は、児童らが犠牲となった宮森小学校で慰霊祭を開き、遺族や当時の在校生、地域住民が参加した。

慰霊祭で黙とうする参列者たち=30日午前、うるま市石川の宮森小学校(小川昌宏撮影)

 気温が30度を超える中、参列者は事故の犠牲となった児童12人(うち1人は後遺症で死去)と周辺住民6人を悼み、慰霊碑「仲よし地蔵」に手を合わせ、事故が二度と起こらないよう願った。

慰霊祭で合唱する宮森小の児童たち=30日午前、うるま市石川の宮森小学校(小川昌宏撮影)

 当時小学3年生だった弟・芳武さんを亡くした上間義盛さんが遺族会代表としてあいさつし、「基地あるが故の悲惨な事故。二度とこうした事故が起きないよう願っている」と、犠牲者らへ思いをはせた。

慰霊祭で新曲「630の誓い」を発表する海勢頭豊さん(右)=30日午前、うるま市石川の宮森小学校(小川昌宏撮影)
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