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患者の8割超 腎機能改善せず 紅こうじ、学会分析


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 小林製薬の「紅こうじ」成分を含むサプリメントを巡り、日本腎臓学会は30日、横浜市で開かれた学会総会で、サプリ摂取後に腎障害を確認した患者206人の分析結果を発表した。最新のデータが得られた患者では、8割超で腎機能の改善がみられなかった。入院をきっかけに全身衰弱して死亡した関連死とみられる事例もあった。
 調査では、腎臓の「尿細管」が傷ついて体に必要な成分が再吸収できなくなる「ファンコニー症候群」と診断された人が大半だった。
 110人に実施した腎生検では、尿細管間質性腎炎(47%)や尿細管壊死(えし)(28%)がみられた。