有料

シュワブ施設解体着手10年 市民、大浦湾で監視行動


シュワブ施設解体着手10年 市民、大浦湾で監視行動 サンゴ移植作業を監視するヘリ基地反対協議会・海上行動チームのメンバーら=1日、名護市
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に関し、沖縄防衛局が米軍キャンプ・シュワブ内の代替施設建設予定地にあった施設の解体工事に着手してから1日で10年となった。新基地建設に反対するヘリ基地反対協議会・海上行動チームはサンゴ移植作業が実施されている大浦湾側の海域で監視行動を実施した。カヌーメンバーなど市民9人が参加した。
 市民らは同日午後2時ごろから午後4時ごろまで、サンゴの移植作業を監視した。途中、臨時制限区域外で監視をしていた市民らに、海保職員らが「作業船に近づきすぎている、離れてください」と警告。市民らは「邪魔はしていない。何が行われているか監視しているだけだ」と激しく抗議した。
 海上行動チーム「辺野古ぶる~」の鈴木公子さんは「2021年にサンゴを移植した時は、海保はこんなに厳しく規制していなかった。臨時制限区域外でもあるのに、明確に理由を示さず警告するのはおかしい」と憤った。吉岡千絵さんは「もともと何もない海がこんなにも埋めたてられている。自分の気持ちもつぶれていくようだ」と声を落とした。(金城大樹)