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統一連「性犯罪 野放し」 辞世の句抗議 陸自対応も批判


統一連「性犯罪 野放し」 辞世の句抗議 陸自対応も批判 第15旅団の申し入れの際の対応について批判する県統一連と県平和委員会のメンバー=2日、県庁記者クラブ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県統一連(新垣繁信・穴井輝明代表幹事)と県平和委員会(上野郁子代表理事)は2日、那覇市の外務省沖縄事務所を訪れ、米兵による性的暴行事件に対する抗議の申し入れをした。外務省が「プライバシー保護」を盾に米兵の性犯罪を野放しにしているなどと批判し、被害者のケアと補償、日米地位協定の抜本見直しなどを求めた。
 2団体はその後、県庁記者クラブで会見し、陸上自衛隊第15旅団が日本軍第32軍の牛島満司令官の辞世の句をホームページで掲載している件について、陸自側に抗議を申し入れた際の対応が請願権を侵害するとして抗議声明を発表した=写真。
 両団体が問題視しているのは、6月20日に那覇駐屯地を訪れた際の陸自側の対応で、広報渉外班の担当者が名刺の提示を拒否し、制服にあるネームタグも外すなどして身分を明確にしなかったという。抗議声明では「県民に真摯(しんし)に向き合おうとする誠意が皆無であり、自衛隊に批判的な個人、団体を冷遇し、民意を憎悪、嘲笑している」と厳しく批判した。団体によると、昨年夏ごろから陸自の対応が悪くなっているとして「全国を見渡しても第15旅団の対応は異常だ」とした。
  (吉田健一)