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出自情報ルール作りを 熊本 赤ちゃんポスト議論


出自情報ルール作りを 熊本 赤ちゃんポスト議論 「赤ちゃんポスト」を巡るシンポジウムに登壇した安発明子さん(左から2人目)と慈恵病院の蓮田健院長(同3人目)ら=6日午前、熊本市
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 親が育てられない乳幼児を医療機関などが匿名でも預かる「赤ちゃんポスト」を巡るシンポジウムが6日、熊本市内で開かれた=写真。将来的に子が自身の出自を知る権利をいかに保障するかが課題とされる中、登壇者などからは「子に何を伝えるべきか」「情報の管理はどうするか」といった出自情報に関するルール作りの必要性を訴える意見が相次いだ。
 熊本市では、慈恵病院が「こうのとりのゆりかご」と呼ばれる赤ちゃんポストを約17年にわたって運営。当初預けられた子は成人に近づき、子の出自を知る権利の在り方が課題となりつつある。
 フランスの子ども家庭福祉の研究家、安発明子さんは「フランスでは出自情報が永年保存され、子孫も見ることができる」と指摘した。