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米軍、ヘリ飛行再開 沖国大墜落から8日目 中止要請を無視 <米軍ヘリ沖国大墜落事故>


米軍、ヘリ飛行再開 沖国大墜落から8日目 中止要請を無視 <米軍ヘリ沖国大墜落事故> 沖国大への墜落事故後に初めて飛行再開する普天間飛行場のUH1N型ヘリ=20日午前9時15分ごろ、宜野湾市の上空
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 十三日の米軍ヘリ沖国大墜落事故から一週間たった二十日午前、在沖米海兵隊は、事故を起こしたCH53D型機を除く所属ヘリコプターの飛行を再開させた。午前九時十五分ごろ、普天間飛行場からUH1N型ヘリ一機が飛び立った。事故後のヘリ飛行は初めて。実効性ある再発防止策が講じられるまで飛行停止を求めていた県や宜野湾市などは、飛行再開に強く反発。直ちに米軍に電話で抗議した。事故原因の究明が進まない中でのヘリの飛行に市民の間で不安と怒りが高まっている。宜野湾市は同日午前の臨時庁議で、九月五日に一万人規模の抗議の市民大会を開くことを正式決定した。

 【宜野湾】二十日、午前九時十五分ごろ、普天間飛行場でUH1N指揮連絡ヘリ一機の飛行が確認された。同機は離陸後、宜野湾市野嵩方向に飛んでいき、約三十分後に同飛行場に戻ってきて着陸した。

 同機は沖国大に墜落したCH53D大型ヘリと同じ部隊のハワイのカネオヘベイ基地第二六五海兵中型ヘリ中隊の所属。事故後に普天間飛行場で米軍ヘリの飛行が確認されたのは初めて。

 事故後、国や県、宜野湾市は米軍に対し、普天間飛行場に所属する全機種の飛行停止を求めており、それらの要請を無視した形で飛行を再開した。

 普天間飛行場では二十日午前七時半ごろに滑走路上で兵士約四十人が確認された。同九時ごろからはCH53大型ヘリなどにエンジンをかけ、ローターを回転させていた。午後零時十分すぎからは、UH1N指揮連絡ヘリ二機が地上からわずかに離陸した状態で静止するホバリングを行った。

 普天間飛行場では午後一時三十分ごろから、CH46ヘリ四機が離陸した。