交流サイト(SNS)を悪用し、じかに会うこともないまま被害者から金銭をだまし取るSNS型「投資詐欺」と「ロマンス詐欺」が2024年1~7月に計66件(前年同期比48件増)、被害総額は計約9億5700万円(同8億4700万円増)に上ることが8日、県警のまとめで分かった。県警は「不審な点があれば、現金を振り込む前に家族や警察に相談してほしい」としている。
県警のまとめによると、24年上半期(1~6月)の投資、ロマンス両詐欺の認知件数は54件。投資詐欺の男女別の被害者は男性24人、女性16人。ロマンス詐欺は男性6人、女性8人。23年通年のまとめと比べ、ともに男女の被害者数が逆転した。
投資詐欺の年代別の被害者分布は40~60代が7~8割を占め、男性は18人、女性は14人と中高年層の被害が目立つ。ロマンス詐欺は男性は20、40、60代、女性は30~60代に被害が分布した。
県警によると、容疑者はインスタグラムなどに表示されたSNS広告へのアクセスや、マッチングアプリなどでのメッセージ機能を介して被害者に接触するという。接触後の連絡手段は、54件中47件で「LINE(ライン)」に移行していた。
(名嘉一心)