地震に四つの備え確認を<気象予報士・島尻勝の天気をヨム>


地震に四つの備え確認を<気象予報士・島尻勝の天気をヨム>
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 9月1日は「防災の日」で「関東大震災」が起きた日である。地震と言えば、8月8日に日向灘を震源とする地震が発生した後、南海トラフ地震臨時情報が発表された。間もなく大きな地震が起こるように思った方がいるだろうが、そんなことはない。

 どうすればいいか。「家具などの固定」「持ち出し品の準備」「避難場所・経路」「連絡方法」などの地震への備えを確認することだ。阪神淡路大震災では、家具の倒壊で多くが亡くなった。

 特に寝室周辺の家具の固定は必要だ。また、本土からの輸送が滞るので、持ち出し品は多めの準備がお勧めだ。4月の県内の津波警報発表時は、避難する車で大渋滞となった。徒歩避難の時間を確かめてほしい。

 携帯電話はつながりにくくなる。家族間の連絡方法として、災害時伝言ダイヤルは有益である。防災週間の8月30日から9月5日まで、体験利用できる。ぜひ体験してほしい。

 この四つの備えを確認し、南海トラフ地震臨時情報の発表時でも、普段通りの生活をしていただきたい。

 気象予報士・防災士の島尻勝さんが沖縄の気象や防災・減災にまつわる話題をつづります。

 島尻 勝(しまじり・まさる) 1954年生まれ。宮古島市出身。沖縄気象台などで40年勤務。気象防災アドバイザー取得。県内ラジオ局で天気にまつわる番組を担当。