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國吉さんにジャンプ新人賞佳作 「人生で一番うれしい」 沖国大生、県内から初


國吉さんにジャンプ新人賞佳作 「人生で一番うれしい」 沖国大生、県内から初 入賞作品「カミサマリザレクション((C)元部長/集英社)」のページを写したタブレットを掲げる國吉駿之介さん=9月2日、宜野湾市の沖縄国際大学
この記事を書いた人 Avatar photo 外間 愛也

 週刊少年ジャンプ(集英社)主催の新人漫画賞「2024年6月期JUMP新世界漫画賞」で、沖縄国際大学3年の國吉駿之介(ペンネーム・元部長)さん(21)=宜野湾市=の作品「カミサマリザレクション」が佳作に選ばれた。18年に同賞が設立されて以降、県内からの入賞は初めて。國吉さんは「人生で一番うれしい」と喜びをはじけさせた。

 子どものころから漫画が好きだった國吉さん。高校は美術部部長を務め、大学ではコンピューターグラフィックスなどを学びながら、美術系のサークルを掛け持ちしている。「いつかは漫画の賞に応募したい」と考えており、ことし2月から制作に取り組み、約4カ月かけて完成させた。

 作品は神様と人間が共存する世界が舞台。人は神様から授かった「神通力」を使い、仕事をしたり戦ったりする。ある日、主人公のミカミが相棒のサトリとともに賞金首を捕まえに出掛ける、というストーリー。

 世界観、町並み、キャラクターなど、自分が好きなデザインやイメージを詰め込んだ。自分自身が日々思っている考えとして「生まれた以上は幸せになるために動き続けるべきだ」というメッセージを込めた。

 受賞を受け、友人や先輩らから多くの祝福を受けた。将来漫画家を目指すかは決め切れていないが「受賞作はぜひ多くの人に読んでほしい。刺さる人には刺さる作品が描けたと思っている。今後も漫画は書き続けたい」と語った。

 新世界漫画賞は毎月開催で、ジャンプで連載を持つ漫画家が審査員を務める。入選、準入選、佳作の順位が付くが、入選は過去にほとんどなく、佳作のみの月もある。

 國吉さんの作品は「少年ジャンプ漫画賞ポータルサイト」の「受賞作一覧」で読める。

 (外間愛也)