国史跡、琉球王家の墓「浦添ようどれ」またも被害 落書き箇所にこすった跡 防犯カメラに3人映る 沖縄


国史跡、琉球王家の墓「浦添ようどれ」またも被害 落書き箇所にこすった跡 防犯カメラに3人映る 沖縄 「浦添ようどれ」の西室(英祖王陵)の壁面の落書き(左=4日撮影)が、その後、こすられたような跡になっている(右=9日撮影)
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 浦添署は8日、3日に落書きが見つかった浦添城跡内の「浦添ようどれ」で、落書きされた箇所に何かでこすったような痕跡が新たに見つかったと発表した。文化財保護法違反の疑いで捜査を進めている。

 浦添署によると8日午前11時ごろ、市職員から「以前確認した落書きの上をこすったような傷が付いている」と通報があったという。傷は、これまでに見つかった「浦添ようどれ」の西室壁面、アーチ門内側壁面などにスプレーのようなもので落書きされた計3カ所の上をこすってできたとみられる。

 署によると、施設内の防犯カメラに6日午前1時すぎ、3人の人物が映っており、署は事件に関与したとみて捜査を進めている。

【落書き箇所を写真で比較】

中御門の落書きにも、こすられたような跡(上は4日撮影。下は9日撮影)
案内板の落書きにも、こすられたような跡(左は4日撮影。右は9日撮影)
落書きを上からこすったような跡が発見された西室の壁面=9日午前、浦添市の「浦添ようどれ」
落書きを上からこすったような跡が発見された中御門の内側壁面=9日午前、浦添市の「浦添ようどれ」
落書きされた箇所にこすった痕跡が見つかった「浦添ようどれ」の西室壁面=10月9日、沖縄県浦添市 – Spherical Image – RICOH THETA