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「生活に響く」「こんなに上がるとは」ゆいレール20円値上げ 利用客から悲鳴 沖縄


「生活に響く」「こんなに上がるとは」ゆいレール20円値上げ 利用客から悲鳴 沖縄 ゆいレール県庁前駅の運賃表。来年2月に各料金区間で20円の値上げが予定されている=11日、那覇市久茂地(大城直也撮影) 被写体種別 一般
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄都市モノレールが2月からの運賃20円値上げを申請した。2019年の消費税増税の影響に伴う運賃改定を除くと、2011年2月以来の値上げとなる。利用客からは「こんなに上がるとは」「生活に響く」といった悲鳴が聞こえた。

 通勤でモノレールを利用する那覇市の根路銘もとこさん(57)は「20円とは恐ろしい」とつぶやき、1カ月当たりの増額分を試算していた。バスを利用することもあるが、時間通りに運行するモノレールが「やはり便利で利用する」と言い、「そろそろ上がるかと思っていたが、ここまでとは」とため息をついた。

 旭橋駅に接続する県立図書館に向かうところで値上げを知ったという70代男性は「生活に大きく響く」とうなだれた。年金生活で、節約と快適さを求めて図書館へよく通う。「歩くには暑すぎて健康に悪い。毎日使うからね。どうしたものか」と頭を抱えた。帰宅前の徳元香菜子さん(17)も値上げに驚いた様子。「私は学生なので、地味にきつくなると思う」とこぼした。

 那覇空港駅との行き来で利用する国内外の観光客やビジネス客の利用も多い。旅行で訪れた境目向日葵さんと吉松秋さんは「物価高だからしょうがないとは思う」としつつも、「自分たちは観光客だけど、ずっと使う人には負担になるのでは」と話した。

 (玉城凪姫、玉城文)