prime

女性に安全な住まいを DV、虐待被害者ら支援 「元気にする会」が施設開設 沖縄


女性に安全な住まいを DV、虐待被害者ら支援 「元気にする会」が施設開設 沖縄 女性支援施設「ソラーナ」を開設した「女性を元気にする会」のゴージャス理枝代表=11日、沖縄県内
この記事を書いた人 Avatar photo 嶋岡 すみれ

 安全な住まいを提供し、自立へ向けて一歩踏み出そうとする女性たちを支えようと、生活困窮世帯に食料や日用品を配達する活動などをしている「女性を元気にする会」が女性支援施設「ソラーナ」を開設し、今月から入居を受け付けている。

 代表のゴージャス理枝さん(53)は「食料支援で出会った女性たちに『住まいが提供できればいいのに』と何度も思ってきた。お金や住まいがなく前に進めなかった女性たちが自立に向けて一歩踏み出していけるような施設にしたい」と意気込みを語った。

女性支援施設「ソラーナ」の入居者用の一室

 施設には5世帯が入居できる。各部屋にキッチンやお風呂、トイレ、冷蔵庫など生活に必要な設備や家電が整っている。食費を含めた入居費用は無料。午前9時から午後5時までは同会のスタッフらが常駐する。

 入居するためには、施設の利用登録をしている支援団体などが事前に同会に入居申し込みをする必要がある。入居期限は最長6カ月。入居者の年齢制限はない。配偶者や恋人、近親者からの暴力や虐待の被害を訴える人、関係機関が保護が必要と判断した人などを対象とする。

 子どもと一緒に入居することも可能で、子どもの年齢、性別、人数制限はない。入居中は関係機関や支援団体などと連携しながら自立に向けて生活をサポートする。

 施設の土地購入費と建設費は県外の支援者からの寄付でまかなった。運営費は県労働者福祉基金協会などによる休眠預金活用事業を充てる。今後は補助金や基金なども活用しながら活動の継続を目指す。

 ゴージャス代表は「たくさんの人の協力によって施設が完成した。関係機関や支援団体と連携しながら女性たちを自立に導き、最後は笑顔で施設を出て行けるようにしたい」と話した。

 問い合わせは「女性を元気にする会」のホームページから。

(嶋岡すみれ)