野ねずみが活躍する人気絵本「ぐりとぐら」シリーズなどで知られる児童文学作家の中川李枝子(なかがわ・りえこ)さんが14日未明、老衰のため東京都の病院で死去した。89歳。札幌市出身。葬儀は家族で行う。喪主は長男画太(かくた)さん。
保育士をしながら創作を始め、妹の画家、故山脇百合子さんとのコンビで多くの作品を発表した。「ぐりとぐら」は1963年の刊行以来、ロングセラーのシリーズとなり、海外でも翻訳出版された。
幼い少年が主人公の童話「いやいやえん」で厚生大臣賞などを受賞した。代表作に「子犬のロクがやってきた」「ももいろのきりん」「そらいろのたね」。
(共同通信)