【ワシントン共同】米海兵隊は18日、国外配備を含む全ての所属機について週内に2日間の飛行停止日を設けるよう航空部隊に指示した。相次ぐ米軍機の事故を受け安全を確認する。南部サウスカロライナ州では17日、最新鋭ステルス戦闘機F35が操縦士の緊急脱出後に行方不明となっていた。
米軍はF35の残骸を18日にサウスカロライナ州内で発見した。回収作業を進めている。米メディアによると、操縦士が脱出した際には自動操縦になっており、その後に墜落したとみられる。
海兵隊によると、最も深刻と分類される「クラスA」の事故が過去6週間で3件発生。次期司令官就任が見込まれるスミス副司令官が、全所属機の飛行を停止して安全な運用について航空部隊内で協議するよう指示した。各部隊の指揮官は空中、地上での安全確認や即応態勢の維持について隊員と話し合う。
海兵隊はクラスAの事故3件の内訳を明らかにしていない。17日のF35のほか、8月には西部カリフォルニア州でFA18戦闘攻撃機が墜落。オーストラリアでも輸送機MV22オスプレイが墜落し、乗っていた兵士23人のうち3人が死亡していた。
(共同通信)