有料

辺野古、承認か否か「期限まで検討」 玉城デニー知事、国連から帰任後に対応へ 期限は27日 沖縄


辺野古、承認か否か「期限まで検討」 玉城デニー知事、国連から帰任後に対応へ 期限は27日 沖縄 新基地建設現場の名護市辺野古の海域。写真右側の海域は軟弱地盤の存在が明らかになっている大浦湾=2023年8月19日撮影
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、斉藤鉄夫国土交通相が19日に発出した玉城デニー知事に勧告する行政文書が県に届き、承認期限は一週間後の27日に設定された。文書は沖縄防衛局による軟弱地盤改良工事の設計変更申請を承認するよう知事に対して求めたものだ。知事は今後、遅くとも2週間程度で承認するか否かを判断することになる。

 国交相は勧告の文書で、知事に設計変更申請を承認する法的義務が発生した4日の最高裁判決から2週間以上が経過したとし「このような状況は直ちに是正される必要がある」と指摘した。承認するよう勧告した。
 勧告を受け、県土木建築部の前川智宏部長は20日コメントを発表し「県は、最高裁判所の判決を受けてどのような対応が取れるか検討している段階であり、当該勧告も踏まえ今後対応する」とした。
 県が承認しなかった場合、国は勧告の次の段階となる「指示」を行う。指示を受けても県が承認しない場合、10月上旬には代執行訴訟へと進む見込みだ。
 勧告への対応について県関係者は「期限の日までしっかり考えることになるのではいか」と話し、対応は23日の知事帰任後になるとの考えを示した。 (與那原采恵、知念征尚)