「埋め立てはさせない」 辺野古で集会900人 決意新たに


「埋め立てはさせない」 辺野古で集会900人 決意新たに 「埋め立ては認めない」と声を挙げる集会の参加者=7日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前
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 【辺野古問題取材班】辺野古に基地を造らせないオール沖縄会議は7日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で市民集会「県民大行動」を開き、約900人(主催者発表)が参加した。

 新基地の設計変更を承認しなかった玉城デニー知事を支持し、国の代執行訴訟を批判する声が相次いだ。参加者は「軟弱地盤の埋め立てはさせない」「大浦湾の自然を守ろう」と声を上げた。

 集会には、知事を支える立場の国会議員や県・市町村の議員、平和団体などが参加した。オール沖縄会議の糸数慶子共同代表は「私たちが望んだ知事の対応を喜びたい。県民の民意は7割が埋め立てに反対だ。自治を守るためにも知事を孤立させない」と述べ、建設阻止へ向け声を上げ続けようと訴えた。

 マイクを持った徳田博人琉球大教授(行政法)は代執行訴訟について参加者に解説し「知事は自然を守ることが公益につながると主張し、筋を通した。信頼できる人の下で県民は運動している。理論的に負けておらず、国際社会にも主張が通っていくだろう」と述べた。

 那覇市から参加したアルバイトの神谷美由希さんc(33)は「知事を応援するという思いでたくさんの人が集まっており、心強く感じた」と話した。

 毎月第1土曜に予定している集会は相次ぐ台風の影響で中止が続き、今回は4月に続いて半年ぶりの開催となった。
 玉城知事は辺野古沖の軟弱地盤を埋め立てる設計変更を4日の期限までに承認せず、国は知事に代わって承認するための代執行訴訟を5日に提起している。