米軍嘉手納基地への配備が始まった無人偵察機MQ9について、県は配備の見直しを求める方針を固めた。県の溜政仁知事公室長が17日、沖縄防衛局を訪ねて正式に要請する。
県関係者は配備に当たり、説明が十分でなく、嘉手納基地の負担が増している中で「さらなる負担増になる」と強い警戒感を示した。
MQ9は13日に1機目が嘉手納基地に到着。16日には同機を運用する第319遠征偵察飛行隊を立ち上げ、嘉手納基地では式典とみられる集会が行われていた。
玉城デニー知事は16日午前、記者団の取材に対し、MQ9の配備について「一方的な説明だけで(配備を)やっていいのかと疑問に思っている。運用や計画について、もっと丁寧に意見交換する必要がある」と話した。
17日の要請では、陸上自衛隊オスプレイの新石垣空港の使用についても自粛するよう改めて口頭要請する予定だ。
(知念征尚)