米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に関して、県による設計変更申請の承認が必要な大浦湾側の埋め立てについて、沖縄防衛局は22日、9月に発注していた4件の工事を開札した。
いずれの工事にも複数の企業から応札があった。国土交通相と県知事の間で争われている代執行訴訟の判決が出ておらず、県から設計変更申請の承認を得られていない中、工事を前提とした手続きが進んでいる。
防衛局は今後、1~2週間程度の審査を経て落札企業を決定する。その後契約を締結することで必要な手続きが完了するが、着工には設計変更の承認が必要となるため時期の見通しは立っていない。
開札された工事は、大浦湾側の外周を形成するA護岸、C―1護岸、C―3護岸、係船機能付き護岸の新設工事。ケーソン護岸の造成や海底に砂ぐいを打ち込む地盤改良工事、海上ヤード工事などが含まれる。(沖田有吾)