木原稔防衛相は17日、那覇市の航空自衛隊那覇基地を訪れ、陸海空3自衛隊の隊員に訓示した。「国民の命と暮らしを断固として守り抜くためには、南西地域の防衛体制強化が喫緊の課題だ」と述べ、本年度中に陸上自衛隊勝連分屯地へ地対艦ミサイル連隊、与那国駐屯地へ電子戦部隊を配備する考えを強調した。
今後も陸自第15旅団の師団化や補給拠点の新編、与那国駐屯地への地対空ミサイル部隊配備などに取り組む考えを示し「わが国の防衛体制を目に見える形で示し、力による一方的な現状変更を許容しないと揺るぎない意思を示す」と述べた。
自衛隊内で相次ぐハラスメントについて「精強性を揺るがす決してあってはならないものだ」と語った。
訓示後には那覇基地からヘリに搭乗し、米軍普天間飛行場や、大浦湾の埋め立て工事が進む米軍キャンプ・シュワブ、うるま市石川の自衛隊訓練場候補地などを上空から視察した。
(知念征尚)