有料

石垣PAC3 弾薬搬出 防衛省 部隊半減向け作業


石垣PAC3 弾薬搬出 防衛省 部隊半減向け作業 C2輸送機内に搬入されたPAC3の弾薬を積載した車両。「火」マークが付いている=28日午後5時55分ごろ、新石垣空港
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 防衛省・自衛隊は28日、先島諸島に展開している航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を半分に減らす方針に基づき、石垣市に持ち込んでいた一部弾薬を搬出した。火薬類の搭載を示す「火」のしるしが付いた車両で公道を使い新石垣空港に運び込んだ。午後5時ごろに着陸した自衛隊のC2輸送機に、車両が後進して弾薬を搭載。午後7時ごろに離陸した。
 宮古島市、与那国町からの弾薬搬出は既に終了。2月には石垣島からPAC3の電源車1両が搬出される様子が確認された。一方、PAC3を構成する機材はまだ残っており、今後も順次、搬出される見通し。撤収完了のめどは立っていない。
 昨年4月に防衛相が破壊措置準備命令を出したことを受けて宮古島、石垣島、与那国島にPAC3を展開していた。政府は展開が長期化したことを受けて展開部隊を半分に減らす方針を立てており、撤収作業を進めている。
 北朝鮮は2023年、3回にわたって衛星を打ち上げた。今年、3機の衛星を追加で打ち上げると発表している。これまでに破壊措置は実施されていない。 (明真南斗、照屋大哲)