【うるま】うるま市の中村正人市長が訓練場整備の白紙撤回を国に要請したことについて、計画地の周辺住民からは頼もしがる声が上がった。
計画地に隣接する県立石川青少年の家で、所長を務める石原昌二さんは、旭区自治会評議員も務める。「住民は保革を超えて反対した。市長も一緒に意思表明され、うれしい」と話した。
旭区自治会子ども育成会会長の冨着志穂さん(48)は「やっと市全体で声を上げられる」と安心した様子。ヘリの離着陸や空包使用などが訓練内容から外されてきた経緯に触れ「訓練場を造ろうと一転二転させている。造られたら自由に運用されるかも。だまされないという思いをもって反対したい」と話した。
2月11日に開催された住民説明会に参加したという同区の50代女性は「訓練に使用する車両は住民の生活区域を通らないと説明していたが、周りは住宅に囲まれている。その場しのぎの説明に不信感があった」と話し、市長の判断を歓迎した。
(名嘉一心、島袋良太)